犬猫のトリミングは、トリマーの資格を持っていなくてもできます。犬猫のセルフお手入れに興味がある方のなかには、下記のような疑問を持っている方も多いはず。
・そもそもトリミングってなにをすればいいの?
・カットに必要なものって何…ハサミだけじゃ足りない?
そこで今回は犬猫専門の動物病院の「ソマリ犬猫病院」が、プロのトリマーがすることを踏まえて、犬猫のセルフカットをする際に必要なものを解説します。また、プロにトリミングをしてもらうメリットも紹介します。
「愛犬を自分で可愛らしくカットしてみたい!」「必要なものをまとめて知りたい」方は、ぜひ最後までご覧ください。
そもそもトリミングではどんなことをするの?
トリミングが初めての方や馴染みがない方は、「トリミング=カット」をイメージしている方も多いのではないでしょうか?ペットサロンにあるトリミングメニューは、人の美容室と同じように、カット以外のメニューも含まれる場合があります。
例えば、カット以外に通常料金内でよく含まれているメニューが、シャンプーです。シャンプーには、お散歩中などについた汚れやほこりを落とし、カットをしやすくする意味があります。
ほかにも、下記を施して犬のボディ全体をきれいにします。
・爪切り
・耳洗浄
・ブラッシング
・肛門腺のお手入れ
ペットサロンやメニューによって、対応内容はさまざまなので、ホームページ上で確認してみてくださいね。
また、動物病院併設のペットサロンでは、耳処置や身体検査など獣医師による検診も行います。カットのついでに、素人では判断が難しい病気の早期発見できるのは、動物病院併設ペットサロンの大きなメリットです。
以上のように、トリミングは単に可愛くするだけではなく、シャンプーで清潔にしたり、獣医師の検診で健康を保ったりする意味でも大切です。そのため、カットが苦手な子でも、定期的にペットサロンへ行ったり、飼い主自身でカットしてあげてくださいね!
トリミングに必要なものリスト
人見知りが激しい子やカットが嫌いな子、伸びてくるのが早い子など、さまざまな理由で飼い主自身がトリミングをしなければならないこともあるでしょう。
人の場合には散髪ハサミや普段のシャンプー・リンスで済みますが、犬のトリミングは専用の道具をたくさん準備する必要があります。
では、必要なものをまとめてチェックしておきましょう。最低限必要なものは、下記のとおりです。
・爪切り
・やすり
・ブラシ
・コーム
・綿棒
・脱脂綿
・シャンプー
・吸水タオルやバスタオル
・バリカン
・カット用のハサミ
・目薬
カット前後で分けて、必要なものを具体的に紹介します。
まず、カット前にする内容で必要なものは、「爪切りグッズ(犬のサイズに合った爪切りとやすり)・ブラッシンググッズ(ブラシと必要に応じてコーム)・耳掃除グッズ(綿棒と脱脂綿)・シャンプーグッズ(シャンプーとタオル系)・バリカン」です。普段お手入れで使っているものがあれば、わざわざ準備する必要はありません。
シャンプーに関しては、皮膚が弱い子には「薬用のシャンプー」を使ってあげましょう。ペットサロンでも、敏感肌の犬には薬用シャンプーを使います。
また、足のまわりや顔まわりの毛をなくすためには、バリカンが必要です。バリカンを初めて使う場合には、大きなストレスを与えてしまい、肝心のカットができなくなってしまうケースもあります。そのため、バリカンの音や振動に慣れさせることから始めることが大切です。
また、耳掃除のために綿棒と脱脂綿も用意しておくと良いでしょう。普段ペットサロンに行く機会がない場合には、清潔にするために、爪切りやブラッシング、シャンプーまでしてあげることをおすすめします。
次に、カット後にする内容で必要なものは、「カット用のハサミ・目薬」です。実は、カット用のハサミは一つではありません。最低限下記4つのハサミを用意する必要があります。
・スキバサミ(一気に毛量を減らすのに役立つ)
・部分カットバサミ(顔・足まわりなど細かい部分を切るときに使う)
・カットシザー(仕上げ用に使う)
・刈り込みバサミ(丸く切りたいときに役立つ)
ハサミの名前とできることを覚えておくと、スムーズにカットできますよ!
それぞれ別売りで1本ずつそろえることも可能ですが、初めての方にとっては難しいので「トリミングシザーセット」を購入することをおすすめします。コームやハサミのハサミの取り扱い説明書もついているものや、人間工学に基づいた長時間使ってもストレスが少ないハサミを集めたものなど、セット内容は多種多様です。
複数のシザーセットを比べて、自分が使いやすいものを選びましょう。
また、シャンプーが目に入る場合があるので、目薬も忘れないでくださいね。
以上、ペットサロンで施術するような本格的なトリミングを、お家でする際に必要なものリストでした。簡単に顔や足まわりをカットしたいだけなら、シザーセットだけ用意してくださいね。
カットのついでにしたいお手入れに合わせて、シャンプーや爪切りなどのお手入れグッズを準備すると良いでしょう。
難しいトリミングはプロにお任せください!
暴れやすい子や足腰の弱いシニア犬など、難しいトリミングはプロのトリマーにお任せください!バリカンやカットバサミを使ったカット作業だけでも、かなり神経を使います。
また、ハサミの使い方に慣れていない場合には、大切な愛犬を傷つけてしまう可能性も…。
一方でプロのトリマーはさまざまな犬のカットに慣れているため、どのような性格の子でもスムーズにカットできます。もちろん、必要なものもひと通りそろっているので、幅広い犬種や毛並みの犬に対応可能です。
また、施術前にはボディチェックもしてもらえるため、体調をみてもらえるメリットがあります。
大切な愛犬の身体や健康を守るためにも、積極的にプロを頼ってくださいね。
まとめ
愛犬のトリミングをお家でする際に必要なものは、下記のとおりです。
・爪切り
・やすり
・ブラシ(必要に応じてコーム)
・綿棒
・脱脂綿
・シャンプー(必要に応じて薬用シャンプー)
・タオル
・バリカン
・シザーセット
・目薬
ペットショップだけではなく、100円ショップやECサイトでも購入できるものもあります。複数のグッズを比較して、愛犬はもちろん、自分にとって使い勝手が良いものを選んでくださいね。
北海道札幌市にある「ソマリ犬猫病院」では、トリミングサービスも提供しています。獣医師が在籍しているため、施術前には獣医師による身体検査を毎回実施しています。そのためトリミングで清潔になるだけではなく、病気の予防にもつながります。
「愛犬のカットに必要なものが知りたい」「どのようなメニューがあるか興味がある」などのご相談は、メール・電話・LINEからお気軽にお問い合わせください!