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ー動物病院のホームケアで実現するペットの健康管理術ー


動物病院のホームケアとは?

ペットが健やかに暮らすためには、病院での診療だけでなく、家庭での「ホームケア」も欠かせません。ホームケアとは、飼い主が日常生活の中で行う健康管理やケアのことを指します。

動物病院では診断や治療が行われますが、それだけでは健康を維持するのは難しく、病院で得たアドバイスを元に自宅でのケアを実践することが、ペットの長寿にもつながります。

日常的な観察が基本

ホームケアで最も重要なのは、「小さな変化」に気づく観察力です。

・食欲の有無や変化
・排せつの状態(回数、色、匂い)
・歩き方やしぐさの異常
・毛並みや皮膚の状態
・呼吸の様子や咳

こうした日常のサインを見逃さず、獣医師に伝えることで、病気の早期発見につながります。

動物病院との連携が鍵

ホームケアは自己判断で行うのではなく、動物病院での診察結果をもとに進めることが大切です。獣医師からのアドバイスを受けて、ペットの性格や体質に合わせたケアを続けましょう。

ホームケアで実践すべき基本項目

日々の暮らしの中で、飼い主が取り組めるホームケアには、いくつかの基本項目があります。無理なく習慣化することが、健康維持につながります。

ブラッシング・シャンプー

ブラッシングは、被毛のもつれを防ぐだけでなく、皮膚の異常(赤みや湿疹、しこり)に気づくきっかけにもなります。

また、シャンプーは頻度に注意が必要で、月1回程度が目安。病院で勧められた専用のシャンプーを使うと皮膚への刺激が少なく安心です。

デンタルケア

犬や猫でも歯周病になります。歯磨きガムやデンタルシートなどを活用し、毎日のケアを心がけましょう。できれば歯ブラシで磨くのが理想ですが、嫌がる場合は無理せず段階的に慣らしていきます。

耳・目・爪のチェックとケア

耳の汚れや異臭、目ヤニ、爪の伸びすぎなども健康状態のバロメーターです。耳は専用のイヤークリーナーを使って清潔に保ち、爪は定期的に切ってあげましょう。目元はガーゼやコットンで優しく拭き取るのが基本です。

療養中や高齢ペットに必要なホームケア

病気の治療中やシニア期に入ったペットには、より手厚いホームケアが必要になります。負担を減らしながらも、快適な環境を整える工夫が求められます。

投薬と投薬補助

獣医師から処方された薬は、指示された時間と量を厳守しましょう。苦手な子には、ウェットフードやおやつと一緒に与える方法が有効です。また、薬の飲み忘れを防ぐために、スケジュールをカレンダーやアプリで管理すると安心です。

安静とストレス管理

療養中はなるべく興奮させず、静かな環境を用意しましょう。お気に入りの寝床や落ち着けるスペースを確保し、無理なスキンシップは避けます。ストレスを感じやすい性格のペットには、アロマや音楽などを活用する方法もあります。

食事の工夫

療養食やシニア食を取り入れることで、消化の負担を減らしつつ、必要な栄養をしっかり補うことができます。食欲が落ちている場合は、ぬるま湯でふやかしたり、香りを立てて食いつきを促す工夫をしてみましょう。

トラブル時の初期対応もホームケアの一部

ホームケアでは、体調が急変した場合に備えた「応急処置の知識」も持っておくと安心です。大切な命を守るための初期対応が、病院に到着するまでの時間をつなぎます。

応急処置の心得

・呼吸が浅い、または止まっている
・痙攣が止まらない
・出血がひどい
・異物を誤飲した

このような緊急事態では、慌てず動物病院に連絡をし、指示を仰ぎながらできる範囲で対応します。止血や保温など、最低限の知識を持っておくと、いざというときに冷静な判断ができます。

救急セットの用意

自宅には常にペット用の救急セットを備えておきましょう。以下のような用品があると安心です。

・ガーゼ、包帯、消毒液
・体温計
・スポイトやシリンジ
・応急処置マニュアル
・動物病院の連絡先メモ

動物病院からの指導をホームケアに活かす

ホームケアを成功させるには、動物病院での診療結果やアドバイスをきちんと理解し、それを日々のケアに反映させることが大切です。

通院時はメモを取る

診察中は緊張して内容を忘れやすいため、要点をメモしたり、可能であればスマホで録音しておくと便利です。

また、処方薬の説明や生活指導についても、スタッフに再確認して不明点を解消しておきましょう。

ケアの内容を記録に残す

ホームケアを行った日時、ペットの様子、食事や排せつの変化などを記録しておくと、次回の診察時に非常に役立ちます。紙のノートでも、スマホアプリでも構いません。

まとめ:ホームケアの積み重ねがペットの健康を支える

動物病院での診療と家庭でのホームケアは、どちらか一方ではなく「セット」で考えることが重要です。日々の小さなケアが積み重なることで、病気の早期発見や重症化の予防につながります。

ペットの命を預かる飼い主として、愛情をもって観察・ケアを続けていくことが、最も確かな健康管理の方法です。無理せず、できることから始めていきましょう。

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